私には彼がいる。 指に光るものがその証。 私はそれをそっと外し、ポケットに入れ、ルカに笑顔を向けた。 それが、全ての始まりだったのかもしれない。 人気のない岩場に行き、遠くではしゃぐ声を聞きながらのキス。 甘い優しいキス。 それから……熱い激しいキス。