聖夜の約束

 
「恥ずかしがってたら何もできない。華南子と今こうしていられるのは、俺の想いをちゃんと言葉にしたからだよ」


「そうですけど……」


「好きだよ、華南子」


「……っ」


「愛してる。華南子も、自分の気持ちを言って」


「む、無理です!」


 あ、あい……なんて、言えるかっ!


「どうして?」


 顔が熱い。

 体が熱い。

 胸が張り裂けそう。


「そんなの、は、恥ずかしいじゃないですかっ」