『イキナリ言われても、困るよな』 困ります! 困ります! 好きって、言われれば……そりゃ、誰だって困るよ!! 先生があたしを、なんて、そんな……。 ――あ、あたしは、何を言えば良いの? 『あ、あの……』 『困らせるのは分かってたんだ。ほんと、ごめんな。でも、どうしても言いたくて』 くるりと踵を返して、先生は顔だけを振り返らせた。 『もう遅いから帰ろう。ごめんな、時間取らせて』 何だか淋しそうな笑みで。 まるで、さっきの言葉は無かったことの様に歩き出そうとする先生を――。