『俺、さ……』


 そこまで言って、先生は口籠もる。


『俺』から始まった、ということは、あたしじゃない、ってこと!?

 怒られない!?


『俺、華南子が好きなんだ』


『は? あたしっ!?』


 な、なにそれ。

 好きって、好きって――!!!?