『あっ、すみません。そんな話じゃなかったですよね』




あなたは




眉毛をハの字にさせ




ワタシに謝る




『いえ…気にしてないですよ。ワタシも雨、キライですから………』




『ならよかった………』




安堵の溜息
ほころぶ笑顔
三日月のように細める目




窓ガラスを




打ち付ける雨音さえも




聞こえなかった




ワタシの中で




時が止まったみたいに……………