だって、涼が見る先には…… 「湊? 1試合したし、帰ろうか」 爽が私の手を引いた。 『……うん』 好きになっちゃだめなんだ。 この気持ちは、今気付いただけだから遅くない。 取り消せれる。 遅くない。 取り消せれる……。 「夏樹ー、みちるー、涼ー!帰ろー!!」 そうがみんなを呼び、男子3人は駆け寄ってきた。 「……湊?…どーした?ボーッとして……」 『あ…爽。…なんでもないよ』 「そ?……まぁいいけど」