なんで?!

なんで??!!

なんでなのーっ???!!!

は?

此処何処よ。

誰かヘルプミーッ!!


と、心の中で叫ぶんだけど…
無駄みたい。

「…女だ…」
「あぁ…例の『アレ』か…?」
「まぁ…襲ってもいいんじゃ…」

なんだか不快な声が聞こえる。
いや、そんな冷静な気分じゃない。
冷静になれない。
私、何される?
今からどうなる?
死ぬ?
怖い。
…誰か助けて…
ヘルプミー!

「だよなー…じゃぁ…」
「ち、ちょっと待て!」
「あ゛ぁ゛?どしたんだ……ぐぁっ」
男の奇声とドサッという音が聞こえる。

「誰に許可を取って、こんなことしてるんでしょうかねぇ。」
「とにかく、コレ(男)邪魔だから捨てていい?」
「えー?もっと痛めつけようよぉ。」
「…黒いぞ。」
「ま、いいんじゃねーのか?」
「…大丈夫?君。」

そーっと振り返ってみる。
そしたら…

6人の、それもカッコいい王子様たちが居たの―