俺は話を聞き終わったあと思った。



「加奈は人殺しじゃないよ、天国の和也がそんなこと思ってると思うか??
 和也は自分の命をつかってお前をたすけたんだ。
 だから加奈はその和也のぶんまで生きるんだ。
 和也って人の分まで幸せになれっ!!!」




加奈は首を縦にふると静かに泣き始めた。



「ありがとっ...楽になった...」



そういう加奈の顔には笑顔があった。



加奈はしばらく泣いたあと泣きつかれたのか寝てしまった。



加奈はだれよりもつらい思いをしてきたんだな...