>>優太<<


『もう…どこにもいかないで…』


さっきの奈緒香の言葉が頭の中でこだまする。



今、俺はものすごく嬉しいことを言われた。



俺だってもう離したくない。


「あぁ…ぜってぇどこにもいかねぇよ。」



そう言って奈緒香を抱きしめる力を強めた。