>>優太<<


これで…少し距離が置けるかな…


そして忘れて、新しい恋して。


そもそも俺にそんなことができるのか?


「…奈緒香…」


『なにか言った??』


後ろに立っていたのはまぎれもなく奈緒香で…


幻覚かと思った。幻なのかと思った。


『ねぇ…聞いてるの?』


「俺…お前のことまだ好きなんだ…でも今は一緒にいちゃいけないんだ。
 理由はちゃんと話すよ。
 後でメールするから。」


そう言って奈緒香の前から姿をいったん消した。


このままいると、あいつがまた手を出してきそうで…