あの黒い夜から1週間した頃。
いつもの様にチームの溜まり場に行った。
明らかに雰囲気が違う空気。
メンバーが全員輪になってた。
中心には夏姉と本村春人とタケルとヤッシーが居るようで声だけが聞こえてた。
しかも普通じゃない怒鳴り声。
原チャから降りてメンバーをかき分けて中心に走った。
「夏姉!!どうした??」
夏姉から視線をずらすと真ん中に真奈美先輩が正座して泣いてた。
「え??何。どうしたの??」
意味が分からず、ただ聞くしか無かった。
「真奈美~。吹雪に言う事あんだろ!!」
夏姉は真奈美先輩の胸元を掴み、立たせて私の前に投げた。
私は真奈美先輩を抱きかかえて顔を見た。
「うぁ。ちょ!!仲間で何やってんだよ!!」
真奈美先輩の顔は腫れて口から血が流れてた。
何で真奈美先輩がこんな目にあってるのか全然把握出来ないでいた私。
「吹雪・・・。ごめん」
蚊の鳴くような声で私に謝る真奈美先輩。
「は??何がごめんなんだよ!!」
「真奈美。ごめんっちゃなんだよ!!」
タケルが私から真奈美先輩を奪い先輩の腹を殴った。
「ちょ!!タケル!やめろよ!!うちは真奈美先輩に謝ってもらう事は何もされてない!!テメー等いい加減にしろよ!!」


