「テメー等。全員腕を後ろに組め!!」
私はメンバー全員に腕を後ろに組ませた。
これから私は全員を殴る。
顔はほとんどやらない。
一応女。
やるなら決まって腹。
でも・・・今回は自分の事があったから1人1人に男が居るか確認し、見に覚えがないかも確認する。
無い奴は腹に一発入れた。
ある奴は頬にビンタ。
どちらも手加減なし。
そして私も美波に頼み腹にキツク入れてもらう。
全員の根性の入れなおし。
これから・・・先へ進む為の。
私は最後に上の特攻服だけ羽織る。
もう・・・この特攻服を着ることは無い。
血の匂い。
潮の香り。
私の思い。
メンバーの思い。
夏姉の思い。
すべて詰まったこの特攻服。
背中の【亜蝶】
羽ばたけただろうか?
駆け抜けただろうか?
後悔は無い。
すべてが仲間の時間で私の時間だった。
途中、道を外れたかもしれないが今の私があるのはコイツ等のお陰だ。