どうして?
どうして?
どうして?
「春人・・・。ごめんね。ごめんね」
溢れる涙を押し殺して春人に謝った。
謝っても。謝っても。
戻ってこない大事なモノ。
いつまで経っても枯れる事のない私の涙。
流しても流しても・・・
時間は元には戻らない。
春人は何も言わず、ずっと私の手を握りしめてくれてた。
しばらくすると両親が病室に駆け込んできた。
大体の話は聞いていたみたいで、私の隣に居る春人をお父さんは睨み「ちょっと来い」と声を低くして春人を連れ病室を出た。
ヤバイ・・・。
お父さんに春人・・・怒られるよ。
止めないと・・・。
「お母さん・・・。肩貸して」
「ダメよ!!もう少し休んでなさい!!」
私は腕に刺さってた点滴の注射針を力いっぱい抜き取りベットから起き上がった。
春人は悪くない・・・
私が・・・すべて悪いんだ・・・。


