swallotail-アゲハ-【完】


「はぁい。隙ありぃ!!」

大樹に腹に一発入れられた私・・・。

「テメー・・・」


「折角、啖呵切ったのにぃねぇ?人は簡単には死なないんだよねぇ~~。アゲちゃん!!!」

「ゴホゴホツ」

また腹に入れられる私。

ヤベ・・・。

立てねぇ・・・。

そのままうずくまり地面に横たわる。


チクショ・・・。

絶対最後はこうなる・・・。


「もう。終わりぃ??アゲちゃん!!」

容赦なく私の腹に蹴りを入れる大樹。




ったく。後で覚えとけ!

絶対コロス。




「リーダー!!」

美波は私に気付いて走り込んで大樹に蹴りを入れた。


「大丈夫っすか?」

「あぁ。わり~。」


美波に肩を借りて立ち上がる。


「ったく。だから来んなって言ったのに!わりーけど大樹絞めっからな!!」


春人に言われて何だか情けなかった・・・




私1人では何も出来ないのか・・・。




残りは大樹のみ。



春人があっさり片付けて今日の喧嘩終了。



私は空き地のフェンスに背中ごと深くもたれ掛かり座り込んだ。