「ちょっと!!いつになったらアイツは告るわけ??」

「まぁまぁ・・・。そう焦らず・・・タケルだって、聖香の事大事にしてんだって!」

夏休みに出逢ったタケルと聖香。

それから2人で遊びに行ったりと仲良しなんだが・・・

タケルは聖香に告白しない。

でも。聖香の事好きだと思う。

聖香もタケルが好き。

でも。聖香からは告白しない。

「私から告白なんて絶対しない!そう言うのは男からするもんでしょ?」

聖香も素直じゃないんだからw

「まぁ・・・そろそろ半年ぐらい経つ?タイミング待ってんじゃない?」


私達も、もう高校3年。

この1年で高校生活が終わる。

そして「胡蝶蘭」2代目総長も引退だ。


なんとしてもこの1年で「般若」を潰す・・・。



「もう。タケルが分かんない・・・。アンタはいいよね!春君に愛されてて!!」

「アハハ・・・。タケルだって聖香の事好きだって!!」


しょうがない・・・

後でタケルを煽るかw






放課後の教室で私と聖香は窓から薄っすら入る夕日を浴びながら恋話に花を咲かせてた。





「ん? 何か外。騒がしくない??」

「んだね・・・。何??バイク?」

校門の方からバイクの吹かす音が聞こえる・・・。

私と聖香はお互い顔を見合わせて教室から出て廊下の窓から校門を見た。


「!!!!! タケル??」

ビックリしながら両手で口を隠す聖香。

「え?何で?? 学校に来んなって言わなかったけ??」

校門前には私服姿のタケル。

3階からでもその姿はタケルだと分かる。

タケルが1人で居るって事は用事は私じゃない・・・

って事は?

聖香に告白しに来たとか????