マイは、「そうだね。」と言うと、ベンチから立ち上がった。 「あっ、そうだ。俺、用事あるから、先に帰っておいてくれよ。」 コウが、マイとマサヤに言った。 「なんだよ、一緒に帰らないのかよ?」 「悪いな。それじゃ、また、明日。」 コウは、急いだ様子でマサヤとマイに声を掛けると、走って去っていった。 「しょうがない、帰ろうか?」 「うん。」 マサヤの言葉にマイは、うなずき、二人で並んで、公園からマイの家への家路に着いた。