「・・・私、・・・海堂舞・・・だから。」 コウの後ろから、マイの声が届く。 その声を聞き、コウは立ち止まり、振り返ると、「俺は、山下コウ。」といってマイに笑いかけた。 そして、すぐにまた歩き始める。 マイは、小さな声で、「知ってるよ。」とだけこぼした。