この想いを君に… −あの場所へ−

「ただ…」

パパは何とも言えない表情で俯いた。

「ただ、歩けなくなったり、立てなくなったらみんなに迷惑かかるよなあ…
それが心配」

あたしは自分でもわからないうちにこう言った。

「大丈夫、あたしがおんぶしてあげるから!」



「プププ!」

真面目な話なのに笑い出したのは桜だった。

「むっちゃんならパパの1人や2人、大丈夫だよ!!」

…そんな褒め方、酷い。

いくらあたしが力持ちでも。

パパ2人は…さすがに…



「まあ、俺もいるから大丈夫だって!!」

知樹が笑った。