この想いを君に… −あの場所へ−

あたしはバイクのステップに足を掛けて空に手を伸ばした。



パパ…



空に手を伸ばして目を閉じる。



一瞬。



柔らかい感触を感じた。



「パパ…?」

あたしは目を開けた。



パパの手と一緒の、感覚があったから。






あたしは自分の手を見つめる。