「そーちゃん…」

俺はそっとそーちゃんの顔を撫でた。

まだほんの少しだけ温かい。



小さい時から、お兄ちゃんというよりも。

親みたいな人だった。



多分、俺にとってはこの世で一番世話になった人だった。



早く家に帰って、そーちゃんを迎える準備をしないと…

真由ちゃんはそーちゃんに付くから…



「睦海!」

コイツしか、いない。

「俺と一緒に家に帰ろう。
パパが戻ってくる準備をしないと」

泣きじゃくる睦海の肩をおもいっきり叩いた。



お前がしっかりしないと!!



俺の父ちゃんが死んだ時、そーちゃんに言われた事をそのまま言うよ。