昼間、あんなに観戦して疲れているはずなのに。



眠れない。



しかも、残尿感が取れなくて度々学くんを起こす事になった。

光の友達、学くんはわざわざ俺の為にしばらく有休を取ってこちらに来てくれた。

自分の患者さんがいるのに。

本当にすまない。

けど、おかげで周りは安心して自分のやるべき事に専念出来る。



「門真さん、少し水分を取りましょう」

真夜中にも関わらず学くんは嫌な顔を一つせず、お茶を用意してくれてストローを口まで持ってきてくれる。

「ありがとう」

お礼を言うと学くんは控えめに笑った。