この想いを君に… −あの場所へ−

一度、パドックに戻るとむっちゃんと知樹が笑って出迎えてくれた。



「レースから離れていてもそれだけ走られたら…
俺は安心だよ」



そーちゃん…

泣きそうになるのを堪えた。

子供達の成長をその目で見る為に。

ここへ来たんだね?

これらの言葉を伝える為に。



そーちゃんにはもう、それしか出来ない。