この想いを君に… −あの場所へ−

「パパ、あと少しだね」

ベッドに寝かせてあたしが言うとパパは笑った。

「うん、楽しみ…」

そう言って目を閉じた。



体がもうほとんど動かなくて…

息も肩でするようになってきた。

先生はもう、本当に危ないって言ってる。



でも、サーキットには連れて行く。

絶対に。