この想いを君に… −あの場所へ−

「もし俺が想像を超えるような病気だったとしても…
ちゃんと病名を告知してくれる?」

パパの目は真剣だった。

「…うん」

俺は頷く。



パパは自分自身でも、もうこの時すでに得体の知れない病気だという自覚があったのだろうか。

少し切なそうに天井を見つめていたのが印象的だった。