「…戻ってもらうからには、しっかりと働いてもらいます。
祥太郎では役不足だから、チームの監督を」

門真さんは視線を落とした。

「もう、俺はそんなに長くないと思います。
色々不安があります…どうか、睦海など家族のサポートを少しでもお願いします」

「もちろん」

親父は切ない笑みを浮かべた。

「いずれは親戚関係になるんですから。
何かあればいつでも」



門真さんは安心したように頷いた。