この想いを君に… −あの場所へ−

「…光が抜けてから」

パパは絞り出すかのような声で話始めた。

「確かにお店の経費は抑えられたけど、腕の良い店員が抜けて微妙に回らなくなって…
俺が動けなくなってお店の代表になった祥太郎に負担が全て掛かるようになりました」

パパは顔を上げて光さんの家族をゆっくりと見回す。

「お店の事も大変、チームも大変。
このままいけば夏まで祥太郎はもちません。
精神的にも肉体的にも」

パパは大きくため息をついた。

「光が戻ってきてくれたらどれだけ助かるか。
…でも、それじゃ大阪に帰した意味がない」



また、沈黙が続いた。