「光さんが来てくれるなら安心だよね」

作戦会議はあたしの部屋で開かれた。

知樹は多少、不満が残るものの、光さんが来るなら…と納得した。

「確かに二人だけならパパの言うようにママ一人が大変な思いをするだろうしね。
車、運転出来る人がいてくれて良かったじゃない」

泰樹はホッとしている。

「むっちゃん、棚から牡丹餅…」

羨ましそうにあたしを見つめるのは桜。

「いやいや、そんな事言っても祥太郎に頼む訳にもいかないし…」

家庭を持っている祥太郎には無理な話。

「私も智道くんと行きたい〜」

「桜!」

知樹が釘を刺す。

「誰の為の旅行か、ちゃんと考えろよ?」

桜はハイハイ、と手を振った。