「パパ、あの!!」

「泰樹は高校、どこ行きたいの?」

先に言われた。

肩透かしを食らったみたいな気分。

「むっちゃんと同じ所がいい」

「うん、いいよ」

パパは微笑んだ。

「成績的にも行けるだろ?」

そう言われて僕は頷く。

「あの学校は僕みたいな活動してても認めて貰えるし…」

「そうだね、真由や祥太郎の行ってた所だし、睦海も行ってるしね」

何となくホッとした。

ひょっとしたらダメだって言われると思ってたから。