祥太郎は切なそうに微笑んだ。

「俺、父ちゃんが死ぬ前に酷く動揺してそーちゃんにめちゃくちゃ怒られた事がある。
そういう面では俺は全く成長していないんだ」

祥太郎にも得手、不得手がある。

人間、完璧な人なんていない。

「俺、出来るだけの事はするけど…
そーちゃんのようには上手くいかないと思う。
その時はごめん」

あたしは首を横に振った。

「祥太郎が全てを背負う事はないと思う。
みんなで分担すれば何とかなるよ」

その言葉に祥太郎は微笑んだけど。

実際は困難極まりない。

光さんが抜けた分が痛かった。