あの時も。

私が眠れなかったあの時も。

そーちゃんは私の傍で、一緒にいてくれた。



今は病気に罹ってしまったそーちゃんの方が辛いはずなのに…

私を布団の中に寝かせて、まるで子供を寝かしつけるように横に付いていてくれる。

どっちが病気かわかんないや…



「真由、おやすみ…」

再びそーちゃんは私の額にキスをすると私の方を向きながら目を閉じた。



そーちゃんが頑張って病気と向かい合おうとしているのに、私が逃げてどうする?悲しんでどうする?



そーちゃんに対しては。

私も覚悟を決めなければ…