「…この世に生きている限り、いつかはいなくなる。
それが早いか遅いかだけだよ。
だから泣かないで欲しい。
いつ死ぬかはわからないけど、それまでは俺の出来る事を精一杯するから」

そーちゃんは腕に力を込める。

「真由に迷惑をかけると思うけど、その時はよろしくね…」

私はそーちゃんの腕の中で頷いた。

今はまだ…力もある。

そのうち、私を抱きしめる筋肉もなくなるだろう。



そーちゃんは私の顔を指でそっと上げると優しくキスをしてくれた。

ようやく私の涙が止まった。