永遠の片想い

お店に着き通された個室に、シュウさんの姿が見えた。


「シュウ、お待たせ」


アヤカさんの声に振り返った彼は、私に気付き手をあげる。


「絵里奈ちゃん、久しぶり」

「お久しぶりです」


軽く頭を下げて、個室に入る。


「この度は、おめでとうございます」


乾杯も兼ねてそう言うと、二人は照れ臭そうに笑った。


「これ、私からの気持ちです」


差し出したプレゼントに、アヤカさんは瞳を揺らす。


「絵里奈…ありがとう。開けていい?」


箱から出された写真立てに、シュウさんも"ありがとう"と、笑ってくれた。


二人の喜ぶ顔が嬉しくて。

何だか私まで、幸せな気持ちになったんだ。