彼らは決して私を責めるわけではなかったけど、その問いには何となく答えられなかった。


だから私は、その言葉にとりあえず笑った。

だってこの空気を抜け出すには、笑うしかないと思ったから。


重たい空気の中、佳祐が戻ってきた。

そしてシーンとする室内に、佳祐の声が響く。


「何だよ、どうした?」


佳祐は、何も答えない彼らを不思議そうに見ている。

そして彼らの視線が私に移ると同時に、佳祐も私の方を見た。


思わず逸らしてしまった佳祐の目に、私の中で切なさが増していく。


重苦しいこの空間を壊してくれたのは、意外にもシュンくんだった。


「だからさ、とりあえずこの部屋狭いんだって」