「絵里奈、今日飲み行くよ」

「え、またですか?私、毎日二日酔いなんですけど…」


ただでさえ、昨日のお酒がまだ抜けてなくて、気持ち悪いって言うのに。


「何言ってんの、若者が」

「いやいや、アヤカさんだって、若いじゃないですか」

「あんた、私にケンカ売ってんの?」


そう言って、彼女は私の机に大量の書類を積み上げた。


「しっかり仕事してね」

「アヤカさんの鬼ぃー…」



あれから5年の月日が経ち、私は23歳になった。

仕事にもだいぶ慣れたし、今じゃ後輩だっている。

アヤカさんは、入社した時から私を可愛がってくれている、同じ部署の先輩。

年齢は、私より4つ上の27。