少しすると私達の部屋の扉が開き、マリ達が入ってきた。


「絵里奈ー、久しぶり」


そう言って抱き着いてくるマリを、素直にかわいいと思った。


「つーか、この部屋にこの人数は多過ぎじゃね?」

「確かにな」


佳祐の言葉に、コータくん達は笑いながら部屋に入る。

私は佳祐の隣に座り、マリはコータくんの隣に座る。

目が合ったマリに笑いかけると"よかったね"とでも言ってるような顔で、マリも私に笑い返す。

こうして嬉しさを伝え合うこの感覚は、女ならではなのかもしれない。


「まじ狭いって、この部屋」


佳祐の友達の一人がそう言うと、すかさずコータくんがつっこんだ。