「内定おめでとう!」


いつものファミレスで、私はチカとテーブルにケーキを並べる。


「つか、お前ら食い過ぎじゃね?」


と、げんなりした様子のミっくん。


「見てるこっちが、気持ちわりぃよ」



そして−−−……



「佳祐だって、甘いの好きじゃん」


あれから一年の時が過ぎ、私の隣には佳祐が居た。

付き合ってるわけじゃないけれど、毎日一緒に居すぎて、錯覚しそうになる。


「あ、モンブラン俺のね」

「ダメ!それ私のだから」

「絵里、太るよ?」


佳祐のその言葉に、ふて腐れた顔をする。

シュンくんと別れた後、佳祐から連絡が来た事には驚いたけれど。