ねぇ、アツシ。

アンタを悲しくさせているのは、きっと私だよね。


私が、巻き込んでしまったんだ。


「俺らも補習組なんすけど、今日はシュン先輩もミサキも、学校には来てなかったっす…」


そんな事まで言わせて、本当にごめんね。


「そっか」


私が、アンタを傷付けているんだよ。

アツシだって辛くて仕方ないはずなのに、それを知ってて私は頼っているんだから。


「本当、ごめんね」


申し訳なくて、私は何度も頭を下げた。


「やめて下さい。俺、もうミサキの事は諦めましたから」


アツシは、悲しそうにそう笑った。



−−−−−……



どうして、こんな事になったの。

私達は、どこですれ違ったの?