公園に入ると、すぐにアツシの姿が見えた。


「アツシ!」


私の声に反応すると、アツシは深々と頭を下げる。


「すいません、突然呼び出しちゃって」

「大丈夫だよ。約束なくなって、私も暇してたから」

「約束って、シュン先輩ですか?」

「うん…ドタキャンされちゃってさ」


その言葉に、アツシの顔つきが変わる。


「アツシ、どうした?」

「絵里奈さん…」


と、アツシはいきなり私の前に土下座をした。


「絵里奈さん、すいません!」

「ちょっ…アツシ?何なの、一体?」


突然の事に、私は状況がまるでわからないでいる。


「俺、本当最低な事しちゃって…本当、すいません」