このまま一緒に居れば、幸せになれると思っていた。

シュンくんを信じてたし、まさかあんな事が起きるなんて、想像もしてなかったんだ。


どうして、人は強くいられないのかな。


私もシュンくんも、そして佳祐とユキ先輩も。

誰にも言えない不安を抱え、いつしか気持ちを閉じ込めてしまっていたんだ。




−−−−−……




あれから一ヶ月程が経ち、私達は春休みに入っていた。

休みが明けたら、私達はもう3年になる。

就活をしなくちゃいけないのかと思うと、今から憂鬱だ。


そんなある日、待ち合わせ前にシュンくんから電話がかかってきた。


『ごめん…今日、会えなくなった』