「じゃあ、乾杯しますか」


アツシの言葉に、テーブルからグラスをとる。


「ま…缶ジュースだけどな」


と、呟くように、ミっくんがため息をついた。


「だから、お前らバイクだろっての」


呆れたように笑うシュンくんに、みんなも笑う。


「よし、メリークリスマス…イブ!!」


吹っ切れたように言い放ったミっくんの掛け声で、パーティーが再開した。

男共がはしゃぎ回ってる頃、私とチカの話は弾む。


「トシに新しい彼女いたなんて、知らなかった」

「ねー、全然そんなそぶり見せなかったくせに」

「本当だよね」


笑いながら食べるご飯は、いつもよりおいしく感じる。


「あのぉ…」