永遠の片想い

クリスマスイブ当日。

私はシュンくんと一緒に、予約したお店に向かう。


今年は人数が少し多いから、カラオケルームを一室貸し切った。


って言っても、高校生が出せる金額なんて知れている。

格安にパーティーが出来るのは、シュンくんのお兄さんが働いているお店でやるからだった。


「お兄さんには、だいぶ迷惑かけちゃうね」

「いいんだよ。兄貴、金持ってっから」


そう言って、シュンくんは笑う。

カラオケの料金は、ほとんどシュンくんのお兄さんが出してくれたから、私達は料理やケーキを持っていくだけだった。


「後で、お礼しなきゃね」


私の言葉に、シュンくんは"えー"と、眉を寄せながら笑う。