"俺の彼女"



その響きが、少しだけ照れ臭かった。

みんなが傍に居たこの日を、私は一生忘れない。



−−−−−……



隣に居るシュンくんが、ただ愛しかった。


好きだなぁって、毎日気持ちが増えていく。


佳祐と居た時は、想う度に苦しかった。

一緒に居ても寂しくて、いつも不安で。


だから、余計にシュンくんの隣が、愛しく感じるのだろうか。


シュンくんが傍に居る事が、いつか当たり前になって。

ケンカをする日もあれば、仲直りする日もきて。


そんな風に、ずっとずっと一緒に居たい。

優しい声も、柔らかい笑顔も。

全部独り占めしたいって、心からそう思ったんだ。