「私、シュンくんが好き」
伝えた言葉に、シュンくんが目を見開いた。
彼の温もりに触れる私の指が、微かに震える。
「佳祐がダメだったから、シュンくんに逃げたわけじゃないよ」
シュンくんは、静かに私の話を聞く。
「佳祐を想ってた時間の中で、いつの間にか、シュンくんの存在が大きくなってたんだ」
どうしよう。
泣きそうで、声まで震える。
「それで…」
と、顔を上げた瞬間、私は強い力で抱き寄せられた。
「シュンく…」
「すげぇ、嬉しい」
愛しい声が、耳に響いてくる。
「嬉しすぎて、気が狂いそう」
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