永遠の片想い

駐輪場に行き、単車にキーをさす。


「俺さ、絵里奈ちゃん乗せてバイク乗るの、怖いんだよね」


眉を寄せ、苦笑いするシュンくん。


「どうして?」

「好きな子乗せて、事故ったら嫌だし」


"好きな子"、その言葉が私の心を揺らす。


「だから、ニケツすんの怖ぇんだよな」


私は、そんな事考えた事もなかった。


シュンくんは、いつでもそう。

私の事を考えてくれて、守ってくれて。


この人と手を繋げば、私は絶対幸せだって、確信でそう思うんだ。


「シュンくん…」


そっと伸ばした腕の先に、愛しい温もり。

動揺を隠せないでいるシュンくんを前に、私の心臓も飛び出してしまいそうだった。