永遠の片想い

「何かあった?」


私の曖昧な返事に、心配そうなシュンくんの声が響く。


「何もないよ」


今はまだ、本当の事は言えない。


「私、お腹空いちゃった」


ごまかすように言うと、タイミングよく、店員さんがメニューを持ってきてくれた。


「何食べようかな」


二人でご飯を食べるなんて、本当に久しぶりで。

やっぱり私は、緊張していた。

メニューをめくる手が、微かに震える。


「シュンくんは、何食べる?」

「俺、オムライス」


子供みたいにはしゃぐ彼に、つられて私も顔が緩む。


「絵里奈ちゃんは?」

「グラタンがいいな」


シュンくんは"本当好きだね"と、柔らかく笑う。