アツシに会うのも、本当に久しぶりで。

辿るのであれば、佳祐達と鉢合わせたあの日以来だった。


「待ち合わせっすか?」

「アツシには教えてあげない」


そう言って舌を出す私に、アツシは子供のような顔で、ふて腐れる。


「そんな顔しないでよ」


これじゃあ、まるで私がいじめてるみたいだ。

だけど、そんなアツシがかわいくて、私は頭をポンっと叩いた。


「何してんだよ、アツシ」


不機嫌そうなその声に振り返ると、眉を寄せたシュンくんの姿が。


「シュンくん」


久しぶりに会うシュンくんに、嬉しくなる。


「先輩、こんにちわ」


アツシは、シュンくんに深々と頭を下げる。