佳祐の目を見れない自分に、どこか後ろめたさを感じた。

当たり前だけど、ユキ先輩とは卒業式以来会っていない。

会ってないどころか、連絡すらとってない。

だけど、やっぱりずっと気になってた…どんな理由があろうと、大好きな先輩には変わりないから。


「…元気だよ」


気まずい沈黙を破るように言うと、佳祐は小さく俯いた。


「そっか、よかった」


そう言って見上げた空はあまりにも綺麗な夕焼けで、また泣きそうになる。


「いつか私がもっと大人になれたら、先輩にもまた会えるといいな」

「絵里…」

「私の憧れなんだ、先輩は。キレイだし、優しいしさ」


夕焼けの中、私は憧れの彼女を思い出した。