「シュンくんと付き合わないの?」


そう言って、目の前のお菓子に手を伸ばす彼女。


昨日は結局何とも言えない空気のまま、シュンくんと別れた。


中々眠りにつけず、目を閉じたのは空が明るくなってきた頃。

それなのに夢への道程もわずか、朝から鳴り続けた着信に私は起こされた。


着信の相手はチカ。

まぁ、昨日から新年会しようって言われてたんだけどね。


「私さ、そこまで踏み込める程、気持ちの整理ついてないんだ」


それが、今の私の素直な気持ち。


佳祐とは、もうどうしようもないってわかってる。

それでもすがってしまう私は、佳祐に何を求めているんだろうか。


時々、自分がわからなくなる。