永遠の片想い

「どうした?」


優しく落ちてくる言葉。

それなのに私は、心配そうにする彼に平気で嘘をつく。


「何でもないよ」


そして彼もまた"そっか"と、本音を笑顔の裏に隠すんだ。

私とシュンくんの間にある溝がなくなる頃、思い出の中の佳祐はどんな顔をするのだろう。


「ペンギン見に行こう」


そう言って、マップを開いた。


「俺、イルカショーも見たい」


ガラにもなくそう言うシュンくんに、私は自然と笑いが込み上げる。


「シュンくん、かわいいね」


からかう私に、彼は耳まで真っ赤。


「俺、ダメだ。絵里奈ちゃんといるとアホになる」


そう言って、シュンくんは両手で顔を覆った。