やばい。

私、完璧恋してる。


そんな事を思いながら、私もマリが待つ部屋に戻った。


「おそーい!どんだけ遠いトイレ行ってたの」


マリはほっぺを膨らませて腰に手をあてていた。


「ごめん、ナンパしてた」

「…は?されてたんじゃなくて?」

「うん。私がしたの」

「…ちょっと詳しく聞かせてごらん」


マリは噂話をするおばちゃんみたいな顔で、私を隣に座らせる。


「佳祐がいたの」

「うそ、まじで?」

「まじで。でね、番号交換しちゃった」

「まじ?!やったじゃん」


私は、マリと手を合わせて喜んだ。